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今までの「アイ love 授業」……バックナンバー編



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2017年度・3学期

March



3・30
広島からのお客さんが
学校の資料室を見たいというので、
見せてあげました。
その資料の多さにびっくりかな?
一番多いのは実物、レプリカ
化石、縄文土器のかけら、石器、
フカヒレ、青磁、宋銭・・・。
その次は拡大コピーの資料を分類したもの、
例えばビーナス誕生とか、洛中洛外図とか
あるいは、コピーをラミネートして
全員見られるようにしたもの、人数分。
例えば、平治物語絵巻とか・・・。
あとは、実習用体験道具。生糸の糸取とか、
火起こし道具、機織り道具、蒸気自動車模型とか・・・。

やっぱり時代ごとに分けて、分類しておかないと、
何があって何が無いのかわからなくなってしまう・・・
それでも、後で大事な教具が出てきて
ああ、使えばよかったということがよくあります。

そのあと、グレーテストショーマンの映画を一緒に見て、
上野で、焼き小籠包を食す。
グレーテストショーマンを見たのは2回目ですが、
改めて、アメリカのアメリカらしさをつくづく感じます。
言い方は悪いけれど、インチキさ、それでも、そのインチキが
私たちに夢を見せるすばらしさ。
出来上がった体制の社会じゃないからこそ、
いろいろな人が生存できる可能性、勢い。
低身長やアルビノの人、ひげの生えた女性、・・・そういう人たちが
これが私よ!と歌う歌は、アメリカだから納得できるし、
共感できる。そういう国だと思います。
そして、日本では絶対作れない映画。差別を芯から考えている国です。

私は暗闇を経験してる
でも, 世間はそれを
隠した方がいいと
私たちは欠けてる部分を
隠すべきだと思ってるから
自分の心の傷を恥じてきた
退散するべきだと世間は言う

誰もありのままのあなたを
愛してはくれないって

でも, それらには屈しない
私はわかってるから
私たちの居場所はあるって

私たちが最高に輝ける場所が
痛烈な言葉で私を
傷つけようとしても

私はそれより大きな力で
それらをかき消すわ
私は勇敢だけど
傷つくし, あざもある
それがありのままの自分で
これこそが本当の私なの
さあ, 私の登場よ
私は我が道を歩んでる
見られることも怖くない
悪いとは全く思ってないわ
これこそが私だから






3・28
春休み、中近東文化センター
アナトリア研究所の大村幸弘先生の
トルコ報告会・研究会に参加しました。
眠気も花粉症のせいで大変だったけど、
内容がいつも通りとても面白かった。
毎年の研究会を楽しみにしています。
今回も、鉄の話がおもしろかった。
たたら製鉄の話も出ました。

もしかしたら、ヒッタイト以前よりもっと古くに
鉄の使用があったかもしれないという
発掘成果が出るかもしれない、出ないかもしれない
そういう予測不可能な発掘に入っているそうです。

大村さんの新しい本も、とても面白く、
一気に読んでしまいました。
いつも何か私にできないかと思ってしまうけれど、
大村先生の今までの仕事を
ほとんど網羅した記録を文章化されていて、
とても面白かった。
この25年間を振り返りました。なつかしいです。





3・16
三年生の卒業式も終わり。
2年生は最後の授業へ。
レミゼラブルを最後に見て、
私の博物館。
今回は中世のいくつかの品物。
例えば、アラジンのランプ?
乳香を焚いて、コーランを見る。
障子の模型をさわって、
火縄銃の分解したものにも触って、
洛中洛外図を見て、
一貫文つまり5円玉1000枚の重さを実感。
さあ、少しはイメージ着いたかな?

報道で驚いたこと。
名古屋市でr中学校が
前川元事務次官に講演を頼んだら、
文科省が威圧的な質問をメールで送っていました。
メールを見ていたら、
びっくりするような内容。
ほとんど恫喝です。
毎日新聞の全文を読んでみてください。
たとえば、
「貴校の総合の目標はこうなっているが、
同氏を読んだのは、同氏のどのような生き方を
学ぶためと考えていたのか、講演会は三学年合同で
行っているが、各学年のねらいに沿って、
そのねらいを詳細にこたえてほしい」とか、
「ねらいはどのように達成されたのか、ご教示ください」
「生徒たちに、前川氏の辞職の原因や出会い系バーを
利用していたことも説明したかどうかをご教示ください」
「経費はどこから出ているのか、
いくら交通費を払ったのか」
「講演会に動員があったかなかったか、
明確にご教示ください」
「教育委員会としてどう考えているか、ご教示ください」

ご教示ください…と言いながら、
教えを請いてはいません、恫喝していますね。

でも、驚いたのは、校長と教育長の記者会見。
メールには「ふさわしい方だと考え呼んだ」
「とてもいい講演会になった」
「録音テープは本人の了解が必要だと考え
提出はできない」と自然にこたえていました。
悠然と、笑顔で、
さらに
「担当の方が、早く送れ、早く送れと
せかされたのでしょう」と文科省の担当者を
思いやる態度。
今どき珍しい、自信のあるチームワークだと、
舌を巻きました。

文科省のメールは
私が原発の話をした時の
教育委員会の態度とそっくり同じ。
瓜二つです。
たぶん、おびえて、外部から攻撃されることを恐れ、

でも、・・・・・ここに情けなくない人々がいる。
すごいすごいことだと思いました。
肝が据わっていました。



3・11
震災の日がやってきました。
今、中学二年生は当時の小学校1年生。
ほとんど、当時の状況を知らないらしい。
いつか、ほんとうのことを伝えないといけない。
あの恐ろしさや、原発のことも。

NHKでインタビューを放送していたが、
福島の農家の人が、
穏やかな人が、
絶句していた。
原発後、3月の20日過ぎに
有機農法ですぐに売り切れるキャベツを作っていた
農家のその方のお父さんが、
自殺したことを話していた。
7年たっても、
変わらない思い。
命を失わずに済んだ、父に対する思い。
それは怒りであり、悔しさであり、
涙を浮かべて絶句するしかない、
いつもは心にふたをして閉じ込めている感情なのだと思う。
もっと話してほしかったし
映していてほしかった。
けれどもNHKはそこで場面を切り替えた。
ETV特集なのだから、
遠慮せず、放送を続けてほしかった。
私たちが聞くべき言葉だと思ったから・・・。




3・6
どうしても書きたい。
今、レミゼラブルを見せていますが。
男の子たちの中には
フォンテーヌがあまりにも無残で、
目を伏せてしまう子もいます。
その繊細さにびっくりする。
でも、フランス革命の時代は、そういう時代だった。
だからこそ、ビクトルユゴーの小説が大ヒットし、
命を懸けて、革命を学生たちが起こさざるを得なかった
そういう時代だとわかってもらうためには、
ぜひ、見てほしい。

でも、劇場で私自身も、レミゼラブルを見た時、
フォンテーヌの「夢破れて」の歌を聞いた時、
号泣してしまった。

今までの、春を売って、
心を痛めて生きてきた
何十万??もっともっとの女性たちを思って・・・。

決して、心ならずも…のはずなのに、
そして、受け入れたくて受け入れる
行為ではないのに・・・。

でも、一方で、レミゼラブルの映画の中での
フォンテーヌのアンハサウェイは、
みじめに見える一方で、
ものすごく気高くも見える。
中学生の男の子たちには
惨めさしか見えないかもしれないけれど、
私には優しさや娘を守ろうとする
魂の気高さが、歌に出ている。
そこが女性の女性たるゆえん。

#Me Tooで発言している女性たちを
揶揄したり、斜に構えている記事を読むけれど、
あれは、私からすれば、時代に逆行している。
私は北欧ミステリの「ミレニアム」を読んだとき、
思わず、喝さいをあげたくなった。
レイプした弁護士を
「豚野郎として」(失礼)、復讐したから。
そのぐらい女性なら、自分を守ることを、
常に考えさせられる人生を知っているから。

#Me Tooで、特に日本で発言している女性たちを
私は気高いと思っています。

女性のしたたかさを気高さを、強さを
ミレニアムの作者や手塚治虫は知っている。
不思議な男性たちです。

夢破れて・・・は
やっぱり名曲だと思います。
中学生たちが、息もつかず
あんぐりと口をあけて、聞き、見ています。
こういうのを見ていると、
心に残る授業をしたいなあと痛感します。


3・5
三学期になって、時たま
幸せを感じることがあります。
クラスの子どもたちの男の子の数人が
三学期になって、教室を出る時、
「先生、さよなら」
そう言って出て行くのです。
他の子たちは、よく言っていましたが、
一番ワンパクな子と、
去年受け持って、
私に叱られたのが
4月にはトラウマになっていたらしい子は
私のことは、眼中になく、
教室を飛び出して、友達に走って追いつこうと、
帰っていくのが普通でした。
それが、ただのさよならではなく、
「先生、さよなら」
ちゃんと、先生と呼んで、
呼びかけてからさよならと言って
教室を出て行くのです。
照れも気にしなくなり、気持ちを素直に、
出せて、それが日常になってきた。
いつもは、こんなこと、気にしないことなのに、
子どもたちとの年齢差が開くばかりだから、
余計に心が温かになる毎日です。

逆に、神経ずぶとくなっているはずなのに、
ほとんど何ものも怖くないと思っているはずなのに
教室に入れない女の子の両親が
教頭先生のところに訪ねてくると聞くと、
胸のところがざわざわする違和感。
テストのことでも、一つ問題を間違えて、
子どもたちとの対応を慎重にしながら、
胸が久しぶりにざわざわしました。

中学生とは、最初の若いころ、
ざわざわどころか、心臓にナイフを突き立てられたように
感じることばかり…だと思い出しました。
こちらの自信が無いことに付け込まれて
「先生の教え方が悪いから、勉強がわからない」
「進路のことでは、先生は頼りない」
「教育委員会に訴えてやる」
「教科書をちゃんと教えてくれない」
「ビデオばっかり見て、意味がわからない」
「進度が遅すぎる。」…ナイフでえぐられる感覚がしました。

いくら熱心に教えても、伝えても、
戻ってくるのが胸に刺さるナイフのような言葉だと、
とても落ち込みました。
だから、若い先生たちは、胸の中は、満身創痍でしょう。
でも、引きずらない強さがあれば、明るさがあれば、
次の日がうまくいきます。
忘れた方がいいこともあるのです。

でも、昔はもっと鷹揚で、前を向いて
学校生活を教師も送りやすかった。
今は不祥事不祥事で、追及されないように、
針の神経で細かにやらないと成立しない・・・。
だから、いくら慣れても、失敗に対する不安感が、
胸を襲うのです。ざわざわと・・・。
結局は、教頭のところに来た御両親は
さらに、コミュニケーションを取って
ほしいという要望でした。
でも、今の時代は、担任よりもすぐに上に
或いは市に要求として、持って行こうとするので、
担任としては、信頼されてない感覚が、
ざわざわ…となってしまうのです。

若い先生たちが、ざわざわと感じないように・・・
子どもたちの顔を見て、明るく過ごせるように・・・
そうなったら、もっと楽しくなるのでしょうに・・・。






February


2・23
本当にご無沙汰です。
病で倒れたわけでも、機械が壊れたわけでもなく
ご心配をおかけしました?

ちょっとしたパソコンを出してコードをつないで・・・
という時間が、持てなかったためです。
すみません。

さて、三年生の方の授業はもう
終えました。
受験の真っ盛り。大丈夫かなあ。
繊細な男の子たちが
ちょっとうまくいかなかったらしく心配です。
教科担任で受け持っていたのは1クラスなので、
側面援助しかできません。

2年生の方も、江戸時代を終えました。
絶対ここまではと思っていたので、
ようやく安堵。

最後に、レミゼラブルを見せる予定です。
3年前より、1か月半ぐらい遅れているので、
がんばらないと・・・・。
この間の授業については明日書きましょう。







2・2
プロジェクトXのたたら製鉄の番組を
クラスの分だけ、何回も、何回も見ていると、
本当に、畏怖の念に打たれます。
もし、このたたら製鉄復元の計画が、
成功しなければ、もう、玉鋼は
日本で作ることはできなくなっていた。
そして、もう、日本刀も作れなくなり、
もののけ姫の映画も作られなかった。
村下として生き残っていた、
安部さんがいなければ、70代の安部さんが、
最後まで固辞していたら
たたら製鉄は無くなっていた。

私たちの会の久津見宣子さんは、
島根のたたら製鉄とは別に、
刀鍛冶の天田さんから
製鉄にたどり着いていた・・・
それはそれはすごいことだと思います。
天田さんも、自分で鉄を作っていた・・・。
それも、授業をしたいがため、
鉄のすごさを伝えたくて、・・・とは、
本当に恐れ入ってしまう・・・。

8回も同じ授業を繰り返すうちに
日本の刃物のすばらしさ、
江戸時代が平和な260年だったからこそ、
武器よりも道具としての刃物が発達した、
日本の技術力が、すばらしいと思う・・・。
そして、温帯で、梅雨も台風もあるからこそ、
木が多く木と紙の文化を支えた刃物・・・
江戸時代の産業と文化の奥深さを思います。
・・・みそ、しょうゆ、菜種油…の樽、
浮世絵の彫刻刀、建具の大工道具・・・
江戸時代の豊かさは、たたら製鉄などの、
製鉄、鍛冶の技術に支えられていました。

そして、私たちの生活も、
江戸時代の気と文明の文化に支えられています。


January





1・29
三年生は株の授業と
一人暮らしの計画の授業。
あと、もう数時間。
最後にたのしくてわかる授業を
もちろん体験してもらいたい。

株の投機的売買では
予想通り、大騒ぎ。
もうかった、大損した…毎年よりも
控えめだけど、ちゃんと、株に懲りてもらったはず。
そして、現実はお小遣いがあっても
任天堂の株は5株買えるかどうかだけ、
値上がりしても配当金がとても上がっても
1000円以内のもうけ。
大株主なら、何億円ってもうかるのに、・・・・。

任天堂は、配当金だけでも、大株主の銀行に
43億円も配っている。
そして、もうけを作りだしているのは、
銀行に預けた私たちのお金だし、
任天堂のゲームを買っている私たちのお金だし、・・・
どちらにしても、金融は、お金を動かして儲ける。
特に、保険会社は、命の掛け金を
預かるのを運用して、利益を出す。、
海外の保険会社に、お金を吸い取られているのは
とてもおかしいように思う…そう思いませんか?
掛け捨てだったり、私が死んだ後のお金だったり・・・。
資本主義社会の矛盾を感じます。

でも、理屈無く、何億円、何兆円を取引する
子どもたちの笑顔・・・人間の欲望を感じますねえ!
これは、性ですねえ!



1・27
今度は、プロジェクトXで、
たたら製鉄を見たり、
出雲に冬に行って
学校で作った鉧の一部を叩いてもらって、
その時撮ったビデオを見せたり・・・。
それを見ていると、
各クラスで何回も何回も見ていると
様々なことが、頭の中をよぎります。
それを、解説として、
映像を見ながら弁士のように話しています。
…この、木原さんに会ったことがあるんだよ。
…その時は、プロジェクトXが放送される
前だったから、博物館の先生だと思っていたの…
…この玉鋼がすごいでしょ
…ぎんぎら銀だよね
…これも、出雲に行った時に、中学生に見せたいと
言ったら、くれたの、日本刀の材料だよ。
…3万円ぐらいするんじゃないかな
(えげつなく値段も言います)
…今まで、私は5回、たたら製鉄をまねて
実習もしたんだけど、5回目が一番じょうずにできたの、
…これを、鍛冶屋さんのプロが、なかなか良いとほめてくれた
…とてもうれしかった。…
36年授業した結果なので、
話しても話しても尽きないくらいです。
5月合宿研で鉄の話をしましょうか?



1・21
もう少し詳しく書きます。

300人の子どもたちに、鍛冶の体験をさせました。

一人で、なんと一人で!!

鍛冶のめんどうを見ました。
でも、いつものことです。技術の教師でもないのに・・・。

もう、すでに、5年度めぐらいなので、慣れたものです。

今まで体験した子たちは、1300人を超えるでしょう。
プロですね、プロでしょう?

私自身がほんとうの鍛冶屋さんに
叩かせてもらったことは、
3
回ぐらいありますが、とても楽しかった。
だからこそやってもらいたかった。
そして、今までやってきました。

 

温かい天気の週をねらっていましたので、
そんなに寒くは無かった。

でも、火のまわりで、
「ヘナチョコ!」「もっと叩く」
「腰を据えて」「しっかり火ばさみで持って!!」と、
いつになく大声で、叱咤激励しながら、

鍛冶用に買った13千円の七輪で、
木炭の火を真っ赤に起こしながら、叩かせます。

一遍にできるのは3人×3組=9人、
神経を張り詰めて指示を出します。

でも、いったん水で冷やしてしまうと、
あとは砥ぎで、何時間でもやっています。

 

叱咤激励、命令口調でやらないと、けが人が出るのです。

優しい口調で言っていて、
女子がトントンと金づちで叩いていると、
いつまでたっても
釘は釘のまま、
ナイフの形にならず、2時間では終わりません。

だからこそ、恨みも、怒りも根性も、
ストレスも全部入れて、全力で叩け!!!!!と言う。

金ばさみで押さえる方の子どもにも、
しっかり押さえて!ダメ!

持てないなんて弱音はダメ!!!と
怒り続けます。

恐いと言われようと、
ヘナチョコで押さえていると、釘が飛んで足の上に落ちたり、

まわりの子の方まで飛んでしまうのです。
600度まで熱されて熱い釘が落ちたら、大変!!!!

殺気立ちながら実習を終え、
長ジャージのすその先にほんのちょっとジューッとなった子二人。
靴の先に落ちてほんのちょっとジューッとなった子、
二人で・・・・・・・・・良かった。

釘は全部で、200本以上使ったでしょう。
みんな、大満足をしていました。

 

私は、毎日、綿のように疲れ、泥のように眠る一週間でした。

つれあいからは、日本中見たって、世界中見たって、
こんなことする社会の先生は一人もいないよとほめられました。

 

私自身も、3年前に300人の子たちと、
砂鉄から鉄を作る作業を、
1
ヶ月の間に、2回実習させて、
もう体力の限界と、たたら製鉄
(というより古代の製鉄かな?)はあきらめました。

 

そのかわり、鍛冶屋だけはやろうと思っていました。

でも、ほんとうに疲れた。

でも、ほんとうに楽しかった。

 

男子たちの目の輝きが違います。
女子の中にも、2回も3回もやった子たちがいた。

よしよし、ほんとうに楽しかったね。
だから私の言うことも聞いてくれるんです。

男性の先生たちも、うらやましがっていました。
いいなあ、おれもやりたかったなあ・・・

 

これで、産業革命の勉強もわかるようになります。
わかることにこだわり続けて35年、

まだまだ、続きます。私の授業の旅は!!!
ヤッホー!!





1・20
今週は、鍛冶の実習をしました。
鋼はとても中学生には叩けないので、
釘を叩いて、ペーパーナイフ程度の
刃物を作ります。

三人一組で一遍にできるのは
三グループまで、なので、2コマかかります。
それを延々、1週間、一人で
実習させました。
疲れ果て、綿のように疲れ、泥のように眠り、
一週間が終えました。
これで、中世の鉄の技術と、
これからの産業革命、わかるかな?



1・14
今のいろいろなニュースで考えたこと。
これを、三年生の今年の授業の初めで
話しました。

一つは、テレビのお笑いで顔を黒塗りして、
エディマーフィのまねをしたこと。
これこそ、番組で言う、完全に「アウト!!!!」です。
どうして、言い訳ができるのでしょう?
ならば、白人の登場人物を、
顔を、白く塗って物まねをするでしょうか?
日本人を黄色く塗って物まねをしたら、
顰蹙を買うでしょう?
アメリカの内戦のようだった
人種差別と闘う歴史に対して、
無知すぎる・・・。

それより、もう一つ、
こちらはもっと、怒りを覚えたこと。
番組を見ていませんが、
ベッキーが不倫のみそぎとして、
お尻をタイキックされて、笑いの種にされたこと。
ベッキー自身が取り上げてもらってありがたいと
表明したということですが、
それだから許されることだとは、とても思えない。
公共の電波を使って、
女性のお尻を蹴って…その理由が不倫のみそぎ!?
それが許される社会が、日本なのです。
女性の誰が、それを見たがるでしょう?
嫌悪感を持つに決まっています。

同じ不倫をしたとして、話題となった男性陣は
どうでしょうか?謝罪で復帰ですか・・・?。
この違いは何でしょう?
号泣したり、追いかけまわされたり、
しつこく取り上げられる女性たち。
それを追求する自分も不倫をしているコメンテーター。
これこそ、笑いものではないかしら?
もっと、女性が怒らなくてはいけない。
日本の女性はそうやって、貶められている存在なのです。

me tooさえ、魔女狩りだといってしまう
感覚の欠如は、全く40年前の
私の時代のフェミニズムの方が
進んでいたと感じています。
実際に性的被害にあった子どもたちをも
私は30年間の中で、受け持ちました。
まず、不倫を社会が問うべき問題でしょうか?
戦前の姦通罪を無くしたことを
しっかり総括できていないのでしょうか?
個人のプライバシーをえぐって
食い物にしている、正義感ぶっているマスコミの仕事に、
嫌悪感を抱きます。
もっとやることがあるだろう!!

アメリカの黒人女性たちが80年代
「Black is Beatiful」と声を上げた、
その誇りと美しさは、私には忘れられない衝撃!!
一緒に闘った男性たちも、勇気があった。

こんなことでは、私のあとの世代の女性も、
いつまでたっても、公には出てこないでしょう。
それこそ、もののけ姫のアシタカが言ったように
「共に生きることはできないのだろうか?」


1・13
新年明けましておめでとうございます。
始まって一週間。
忙しさも、また始まりました。
三年前は、12月に砂鉄から鉄を作る実習を
2回にわたり、体験をさせて、
とても大変でした。
学期末と、朝から晩までの
炉焚きに、体力の限界に挑戦した感じ。
これも、連れあいさんのサポートが無ければ
実現不可能でした。
二人三脚です。
つれあいさんもそろそろ限界なので、
仕方ありません。

もう、その体力はないので、
鍛冶屋をやることにしていますが、
その前学習として、
もののけ姫を見ています。

見れば見るほど、名作だなあと思います。
今回は、セリフやアニメの細かい動き、
音楽との息のぴったりした感じ、
本当に、何度見ても息をのみます。

そして、その想像力。
もののけ姫を想像してしまう
宮崎駿の頭の中。
アシタカ、エボシ、それぞれの
キャラクターが、はっきりと際立っていて、
それでいて、悪と善に
分けられない現実感。

今の時代、悪と善とに
分けたがる、それも自分は必ず
善に入れて、悪を作りたがる・・・
そんな社会では、生きていけない人が
たくさんいると思います。



人間の歴史の授業を創る会

連絡先・事務局
〒340-0802
埼玉県八潮市
    鶴ヶ曽根824-7
       川上泉 方

TEL(FAX): 048-945-0651



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